銭湯百物語 湯の華奇談

お湯の中を舞う「湯の華」は、まるで現生を彷徨う魂のよう。

カテゴリ: 銭湯百物語

 これは、わたしが大阪市内の会社でサラリーマンをしながらスーパー銭湯の開業に向けての仕事をしていた頃の話だ。  当時のわたしは何事に対しても要領が悪く、業務を溜め込んでは毎晩日が変わるぐらいの時間まで残業を繰り返していた。この頃はまだ残業がそこまでの悪と位 ...

 同僚Nがバイク事故で右腕を骨折し、しばらく休むことになった。(第三話 傾いたエアコン) そんな訳で勤務シフトに穴ができ、普段入ることが少なかった閉店時間帯の勤務を任されることが多くなった。当然、閉店作業を伴う業務を行うわけだが、これがなかなか重労働であっ ...

 これは、わたしが大学生の時にアルバイトとして初めて勤務したスーパー銭湯でのお話。その銭湯は竹林に囲まれ、山肌に沿って棚田のように配置された露天風呂が特色の銭湯で、開業当初よりその立体的な造りが話題を呼び、とても繁盛していた。 オープニングスタッフとして ...

 銭湯や温泉などの温浴スタッフの特典は、仕事終わりに無料でお風呂に入れることだ。それを魅力に感じアルバイトの応募をしていく学生スタッフも少なくはない。わたしの勤務していた店舗は朝10時から平日は深夜1時まで土日祝は深夜2時までの営業時間であり、勤務は早番、遅 ...

「温泉の神様は女性やから、掘削工事中は女性に現(うつつ)を抜かすな。」お世話になった温泉掘削会社のH社長の言葉だ。温泉の神様は女性であるから、地中に巨大なパイプやドリルなどを挿入する掘削工事は人間でいうところの性行為だということ。よって、温泉の女神様に許し ...

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